大敗の標語
マイロは重い溜息をもらした。人生をやりなおすにはほんものの若さが必要だった。マイロは背後に残してきた自分の王国を捨てきる若さを持っていなかった。金のない老年なんてごみバケツのごみのように惨めだ。
マイロは若さの意味を痛切に思い知らされ、自分はもう若くないとつくづく思った。
（―／刑事コロンボ 自縛の紐[小説]）
〜うちひしがれるマッチョ
この事件、コロンボ警部の精神攻撃もひどくて思わず犯人側に感情移入してしまうのですが、いいのかそれで
火星人は
スペイン人には勝てんのだ！
（百道課長／火星人刑事）
〜謎の相性問題を語る上司
なんとなく理屈が通っている気がしないでもないが、そもそもの火星人設定が無茶だからなぁ
あの方は犬にかみ殺されそうになっても、矢を射なかった。指を放しさえすれば、危機が去るというのにだ。余人では、とうてい無理だ。
儂は羨ましい。もし、儂に松之丞様のよう力があれば、あるいはこのような業深き人生を送らずにすんだやもしれん
（宇喜多直家／宇喜多の捨て嫁「松之丞の一太刀」）
〜極端に謀略にまみれた人生を送った人が、善良すぎる人の生きざまを見て
あれはあれで別の極端に見えますが
アンタ、自分のスシ、好きかね？
好きじゃないよな。アンタのスシは泣いてるぜ
（ユノモ／ニンジャスレイヤー ファスト・アズ・ライトニング、コールド・アズ・ウィンター）
〜ニンジャのスシ職人を食通力でたたきのめす一般ピープル
これも一種のカラテです
呉用が生き返ってしまったじゃないですか
（編集者／「北方大水滸伝」についての怪文書[盡忠報国 岳飛伝・大水滸読本])
〜作者のサービス精神に翻弄される編集者
梁山泊大洪水のどさくさにまぎれて押し流すことに成功したのが生き返って、方臘にひっついてまたぐだぐだとやり始めたのには頭をかかえたことだろう
……勝つだけが意地じゃないだろう？意地で負けることだってあるさ
（東三郎／帰ってきたウルトラマン「この一発で地獄へ行け！」）
〜必殺技の伝授を受けた相手が恋敵だったと知って
負けて帰るところはウルトラマンが守ってくれたので大丈夫です
ダメだ…それでは俺が、ここで止まってしまう
中にある悔しさのかけらを拾い集めろ…この敗北を悔しさで埋めつくせ…ここからまた始めるんだ…必ず俺は
いつか必ず…虎城の場所に…
(猛虎／鮫島 最後の十五日）
〜全力をつくしての敗北に満足しそうになってしまった自分を奮い立たせる大関
勝った鮫島はこの十五日で終わりそうだけど、猛虎にはまだまだ先があるので歩き続きればいつかは届くだろう
だが……、不思議と、お前との勝負は、楽しかった。
さらばだ、横綱さんよ
（ルナイト／キン肉マン）
〜戦いを終えてなんだかいいやつになって散る対手
微妙な２流超人たちとの５連戦だったが、最後にちょっとだけ貫録を見せてくれた
駄目だもう突っ込みきれねえええええええええええええええええ連続四人はきつい!!
夢通信からのクローゼット、犬小屋とコンボがつながりすぎて、朝早くから俺のCPU使用率は一〇〇％に達してしまった。
（観束総二／俺、ツインテールになります。）
〜変人変態に満ち溢れたハーレムにおける早朝敗北宣言
朝はイベント多くてたいへんです
えっなにこやつら
こわっ
（アンリ／左門くんはサモナー）
〜なんだかんだとラブコメ風やりとりをする２人を見て
ぼっちは引きます
その会社
パソコンに辞表のひな形が入ってた
（カレー沢薫／負ける技術）
〜辞めた会社について
役にたったみたいですが
ゴーマゾアを懐かしむことになろうとは。なんてこった。
(ハーダの巡回スパイ、トリンダ／MTG ゲートウォッチの誓い「思考刈り」）
〜空をふよふよ飛んでいるもののやっかいさについて
外来種がはびこるようになってから昔の風景をなつかしんだりしても、往々にしてまぁ手遅れなのであるが
違う！！
あんなもん勇気じゃねェ！！
オレは！ 王の前でしくじった！
嗤われて当然のバカで無能な男だ！
なのに…………！
なのに……オレには……
だまって嗤われる勇気がなかった……！！
（オルマル／ヴィンランド・サガ）
〜バイキングのスタンダードとはちょっと違うが、ともかく勇気を開花させることができた男一人
主人公と方向性が似ているので、彼の成功は励みになる
お願いだからっ、
金で解決させてくださーい！！
（かえで／ニコニコはんしょくあくま）
〜ご褒美のハードルが高い音ゲーに対して
課金で済まないとはなんと卑劣な
テレビを見ながらだね、ワッフルであるとか、その、お菓子をだね、食べるようになってしまった
（ヤルゼルスキ前ポーランド大統領／もの食う人びと）
〜資本主義に毒されてしまった旧えらいひと
理想に燃えていたころにはやらなかった堕落をやるようになってしまったのは、いいことなのか悪いことなのか
だから、私の「何故」という疑問を、そのまま書くことにしました。
不完全は承知の上です。
ただ、これが今の私のせいいっぱいです
（作者／梨花槍天下無敵 あとがき）
〜いろいろ整合性とかキャラとしての筋が通ってなかった小説のあとがきにて
無茶な史実はフィクション屋の敵です
検索中……検索中……（汗)
（ボス／けものフレンズ）
〜不測の事態にテンパったときに
周りのフレンズはあたたかく見守ってあげよう
自分の方は質実剛健の志のある青年が主だから、一騎打ちになれば強いのだが、組織活動に馴れていないのだと、福田赳夫は口惜しかった
（―／茜色の空 哲人政治家・大平正芳の生涯）
〜大平との首班指名選挙に敗れて
それは致命的なんじゃないだうか
懐には黄金たっぷり。肺には海水たっぷり。
（―／MTG イクサラン「欲望の深み」）
〜強欲のもたらす結末
まぁ海賊だししょうがない
若い才能を目の当たりにすると、嫌でも現実が見えちまう…
面白かった。
世界を感動させるのは、お前に任せるよ
（鬼島仁／響 小説家になる方法）
〜主人公の作品に白旗を上げるベテラン作家
しかし遠慮仮借なく追撃が飛んできます
しんでしまいますよ
氷室さんのダメなセンサーが上書き発動しました
（−／氷室の天地）
〜裏面で凄惨な超能力バトルをやっている世界線で、ぎりぎりやばいところに踏み込まないで済む主人公のコメディ主人公ちから
なお、恋愛とか人間関係のシリアス方面でも如何なく発動する模様
おれのまけだよ……ロジュル……
根性んの入ったバカにゃ……勝てねぇやな……へ……
（ガッハ／マップス）
〜主人公の主人公力に白旗をあげるリアリスト
仲間にするといろいろ頼りになる人で、主人公も歯を全部粉砕するイキオイで頑張った甲斐があったというものです
目を覚ます？ お断りします
これが夢なら私は永遠に眠り続けましょう
（サイコマン／キン肉マン）
〜シルバーマンの自分ルール押し付けに抵抗して
相手のセリフに反応しただけなのだが、うっかり負けフラグを立ててしまったような
完璧超人ともあろう人が失敗でしたなー
定遠と鎮遠に三発ずつ。たった六発なのか。……
いや、定遠一発と鎮遠二発。あわせて三発です。
（李鴻章＆デットリング／小説日清戦争 江は流れず）
〜戦争にあたって知る、非情な現実
余裕がなくなってくると非常用のバッファは容赦なく削られるのですが、スタッフ部門はしばしばやりすぎる
市の役人がピカピカの自動機械を20台ほど送り込み、グレムリンの巣を一掃しようとしたことがある。そのやり方は失敗だと、すぐに明らかになった。
(-／MTG「カラデシュ」壊し屋グレムリン）
〜行政の試みの失敗
泥棒に追い銭みたいな結果になったが、責任はうやむやになった模様
飛ぶのが仕事か、このオヤジは
（子供／南倍南勝負録 玄人のひとりごと）
〜ブランコや鉄棒でアクションを見せる玄人に
某・豊臣くん並みに飛んでます
”サリー・ブラウン、ここにスクールバスを待ちて
人生、最良の時を浪費す…”
”あと10分眠れしものを！”
（サリー・ブラウン／スヌーピーのもっと気楽に）
〜朝の後悔
バスは、布団の１秒の貴重さを理解してくれない
それに俺が求めているのは勝利などではなく……
勝ってる奴の敗北だ
（キャッツ／クレムリン）
〜負け組の望むこと
キャッツも黙っていればいい男なんだが（猫もいるし）いろいろ残念愉快すぎる
アイエエエエエエエエ
白紙！ 白紙ナンデ！？
（水木先生／ぱらのいあけーじ）
〜締め切りを目の前にして
ナンデなんでしょうねぇ、ふふふ
通じるとは思っていなかった
通じると信じたかっただけである
（ベヒモス先輩／左門くんはサモナー）
〜ナチュラルボーンクズな人物に対し、正論を言ってみて
でも逆らえない立場なのがやるせない
山一の破綻に、超人的な人物や際立った悪人は登場しない。
（―／会社がなぜ消滅したか 山一証券役員たちの背信）
〜ある組織体の消滅についての分析
だいたいの日本的組織の衰退において、そういうのがいるほうが珍しいと思いますが…
絶対諦めない心と
信じ合える仲間がいれば
どこだってそこがエデンなんだから
（−／エデンの檻）
〜異世界サバイバルから帰還不能な事態に陥った時、いいことを言って綺麗に〆ようとする態度
その昔、「ぼくたちは未来に撒かれた種だ」とか言って〆た人たちもいたなぁと
グッドエンドではなかったがきっとこれがトゥルーエンドだと信じれば希望は持てる
おかしい…
回が進む毎に
我の出番が格段に減っている！！
（ララ／モンスター娘のいる日常４コマアンソロジー）
〜ヒロインわんさかコメディーにおける立ち位置の不安定さを心配する１キャラ
メインが６人で固まってしまったうえ、ゲストヒロインがどかどか出てくるようになってしまったからなぁ
まぁそういう人はよくいる
負ければこうなるのだ。武士が白粉を塗られ、紅をさされるとは負けたことにほかならぬ。
（友椿尼／剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎）
〜負けて帰ってきた一族のえらい人の首を前に
そーゆー理屈で、武士として生きる＝化粧とかしない、という結論に至ったようです
戻る