この呪文の効果は、主に2つのフェイズを持つ。その一つが手札の増加、そしてもう一
つがクリーチャー戦力の増強である。4マナのソーサリーでこの能力は決して弱くない
。しかし、フェイズが2つあるだけに個々の能力のみ見るとこれを越える呪文はいくつ
もある。手札の増加なら「集団的潜在意識」や「よりよい品物」、クリーチャーの増強
なら「分裂」あるいは「巻き付くワーム」などがその一例だろうか。
だからこの呪文を生かすためには手札の増加とそれが場にいるものと同等なクリーチャ
ーであることの両方を生かせるデッキを組まなければならない。「旗印」「疫病ネズミ
」「予見者シリーズ」などが考えやすいところではあるが、破壊的威力となると「堕ち
たる者ヴォルラス」にとどめを指すことは異存がないところであろう。
場にヴォルラスがいて「群れでの狩り」を撃てば6/4+6/6+6/6+6/6で都合24点。全部
で10マナ必要ではあるが人一人轢き殺して十分おつりが来る数字である。
そんなわけで組んでみたのが以下のデッキである。
「パワーヴォルラス」(ネメシス環境スタンダード)
エルフの抒情詩人 4
ティタニアの僧侶 4
エルフの農夫 4
木烈獣 4
ファイレクシアの疫病王 4
墜ちたる者ヴォルラス 4
怨恨 4
群れでの狩り 4
脅迫 3
スランの鍛錬所 1
パワー・マトリックス 2
ヤヴィマヤのうろ穴 2
森 12
沼 8
見てのとおり一発芸の瞬殺コンボである。序盤のマナをエルフで加速してヴォルラスで
殴り倒すことをのみ唯一の主題としているが、パーマネントコントロール力も比較的高
くある程度の駆け引きも楽しめる。
最大の問題はすべてのコントロール要素をクリーチャーに依存しているため、これを封
じられると極端に弱いこと。特に「呪われたトーテム像」を出されるとなにもできなく
なるので気をつけよう(気をつけてもどうしょうもないが)。
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