オンスロート環境の限定戦における卑劣なアヌーリッドはいいやつである。
まず３マナ2/2が平均なオンスロート環境で２マナ3/3という暴力的なサイズを誇る。
ゾンビでありなおかつビーストでもあり、種族シナジーと用意に合致する。
コモンであり、なおかつあまり優先してピックされないので集めようするとけっこうな数が集まる。
そして何より、ありあまるペナルティにより絶対に試合が長引かない。
ビートダウンに成功するか死ぬか、あまりにわかりやすすぎる２択はライフ１００だの２００だのが乱舞する殺伐とした世界に咲いた一輪の花か。ってなわけで個人的に大好きではあるのだが、集まってしまうとなんだか複雑な苦笑いしか浮かんでこないこいつに翻弄される結果となった本日のドラフト、その流れはというと。

まず初手、ショックか幸運を祈る者の２択ではあったが残りのカードプールを見て幸運を祈る者を取る。緑は除去と組まないとどうにもならないので黒を押さえに行くがワイアウッドの野人とゾンビアバターが両方取れたりしてビーストに走るかゾンビに走るか悩ましく。両天秤をかけつつクリーチャーをかき集めることに。ゴブリンのそり乗りを終盤でみかけたので火花鍛冶は卓にいないであるとう希望的観測を走らせたりも（実は２人もゴブリンシステムがいたのだが）。
２パック目もほぼ１パック目と同パターン。ゾンビでもビーストでもないのでノズリを流して憑依死者を取ったりもしたがどうも中堅以上のクリーチャーと突破力をもたらすスペルが出てきていないような気がしてならず。ふと気が付くとこの時点でゾンビとエルフとビーストが２０体、黒と緑のスペルが２枚というすさまじいアンバランスゾーンに陥っていた。
３パック目、あわてて初手残酷な蘇生からスペルを集めに走る……が、全然来ない。そのかわり卑劣なアヌーリッドがさらに増える。

そんなこんなで出来たデッキが以下のとおり

メインボード

１　ただれたゴブリン
１　臓物にかぶりつく者
３　卑劣なアヌーリッド　
２　幸運を祈るもの（★）
１　ナントゥーコの鞘虫
３　ワイアウッドの野人
１　憑依された死者
２　魂無き者
１　暴食するゾンビ（★）
１　毒吐きゴルナ
２　樹を跳ねるロリアン

２　ワイアウッドの誇り
１　疑惑の冠
２　上昇の冠
１　残酷な蘇生（★）

８　沼
６　森
２　島
１　平穏な茂み


サイドボード

１　歩きまわる冒涜者


ビートダウンか死か！！（アヌーリッドのライフ損失を幸運を祈る者で補うという戦略もあるのだが、それは夢だろう）
ビートダウンはいいんですが……序盤用の除去ください。アヌーリッドは１ターンチャンプブロックされるだけで洒落にならなく痛いときがあるですから。

１戦目　赤黒　負け

火花鍛冶、ナントゥーコの鞘虫、ショック、うつろう爆発、ゴブリン土地と完璧なるゴブリンシステム。貴兄、オンスロートのドラフト初めてとか言ってませんでしたか。 変異がわからんて毎回火花鍛冶２ターン目で出てくるのに裏で出せるクリーチャーなんかおるかいな。 薄い除去を駆使してなんとか火花鍛冶は除去してもナントゥーコの鞘虫が押しとどめられず。卑劣なアヌーリッドが１ターンブロッカーではいかんともしがたし。１ターンしかもたないくせに律儀にライフ持ってくんんじゃない、貴様。

２戦目　ＢＹＥ

７人ドラフトで初戦を負けてはBYEも当然。

３戦目　黒白？　勝ち

BYE＋事故負けらしくデュエルしてねーと嘆きの壁。
１戦目を卑劣なアヌーリッド×２で死にそうになりながらワイアウッドの誇りでぎりぎり削りきった後の２戦目。
２T　卑劣なアヌーリッド
３T　ワイアウッドの野人
４T　卑劣なアヌーリッド×２（２枚ドロー）
相手事故中 デュエルになってません（すまぬ）。

結果１勝１敗１分で３／７位
どうにもアヌーリッドを満喫しすぎたような気がしてならない。次はせめて軽いスペルをつけてください。