その最新作であるところでの燃えるレスキュー魂・救急戦隊ゴーゴーファイブでも、みられる戦隊特有の事情として

戦隊ヒーローはたいてい、自分の正体を劃していないということが有ります。

正体をさらすということは、敵にたいしては大きな弱点となりうるにもかかわらずなぜ戦隊はあえて自分の正体を太陽にさらすのか。

そういう疑問を受けて、最近１０年間の戦隊をサンプルにそのへんちょっと考察してみました。

救急

星獣

電磁

激走

超力

忍者

五星

恐竜

地球

高速

以上１０戦隊、この中でその正体を周囲の一般市民に対して秘密にしていた戦隊は電磁・五星・高速の３つだけです、

敵に対して正体を秘密にしていたのはさらに少なく唯一電磁戦隊があるのみ。

（秘密にする気はなくても、結果的にバレていなかった例は何件かあります）

何故このような状況になっているのか

そもそもヒーローが正体を隠すのは何故かと言うと、敵に私的な関係者が狙わ れる事を防ぐことや、正体を明かす事で普段の生活にまで不都合が生じる事を 避けるなどヒーローとしての存在と一個人としての存在を分離するためにある のです。

ここで先ほどの正体を秘密にしている３戦隊に目を転じると、 高速・電磁は全員高校生（しかも受験生）、五星は社会人４人（ラーメン屋、 ペットショップ店員、ボクサー、美容師）と大学生とそれぞれヒーロー以外の 社会生活を有していました。

これに対し秘密にしていないほうは、社会生活をしていた人間がヒーローにな ったのではなくヒーローが社会生活を始めた恐竜・星獣を最右翼に無職と軍人 のオンパレードです。

こーゆー人間にとってヒーローであるということは、す なわちその当人の社会生活とイコールであるため“正体を明かす事で普段の生 活にまで不都合が生じる事“を考慮する必要すらありません。

例外は自動車会社勤務の激走戦隊ですが、これは第１話で名乗り損ねていらい 延々と隠してないのに正体がバレないというボケを続けていたコメディー戦隊 ですのでこの場合は考慮から外します。

一方“敵に私的な関係者が狙われる事”についてですが、この可能性が他の一 般市民が狙われる事に対し有為に大きな可能性を有するためには敵の側に一つ の条件が存在します。

それは、敵組織が人間の社会性を認識しておりなおかつ それを攻撃することが有効であると知っている事、です。

人間同士の戦争ではあたりまえのようにクリアされるこの問題ですが、異種族 間の戦いになりがちな戦隊ではなかなか高いハードルで、多くの場合せいぜい 個人レベルへのイヤガラセに留まってしまいます。

これらの理由から戦隊シリーズではその正体を隠すことが少ないのではないか と、そしてそれは別に不思議でもなんでもなくしごくもっともなことではない かと私は考えています。

……とまぁ資料も引かずにテキトーに一説デッチ上げてみましたが一言で言う とリアルロボットじゃないんだからそんなことこだわってもしゃーないやんか ということで締めるナリ。